「時計」の共有
ご依頼をいただく際に大切なことの一つは、依頼者の方と「時計」を共有することだと考えています。
ここでいう「時計」とは、「紛争解決に掛かる時間」のことです。
特定の相手方との間の紛争事案を解決する際には、あなたがどうやって紛争を解決しようか弁護士と相談して考える時間が必要なのと同様に、相手方にもどうやって紛争を解決しようか(相手方も弁護士に委任している場合にはその弁護士と相談して)考える時間が必要です。
そのため、どうしても相手方の考える時間を「待っているターン」が発生することになります。
紛争の内容にもよりますが、双方が弁護士に委任している場合には、「待っているターン」が2週間~1か月程度になることはそれほど珍しいことではなく、このことは、おそらく多くの弁護士にとっての共通認識だと思います。あえて乱暴に言えば、一般の方々が想像ないし期待するよりも、紛争解決には時間が掛かることが多いのです。
このことが依頼者の方に十分に共有されていなければ、「なぜこんなに時間が掛かるんだ」というご不満を抱かせることになってしまいます。
そのようなことはお互いにとって望ましいことではないので、私は、ご依頼をいただく際には、(できるだけ迅速な紛争解決を目指すことは当然のことですが)紛争解決に掛かる時間をできるだけ見通して、当初から「時計」を共有するよう心掛けています。
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