ファイル共有ソフト使用で違法アップロードの危険性
近年、ファイル共有ソフトを利用して動画や漫画等をダウンロードしていたところ、警察や著作者から刑事上、民事上の責任を追及されているとして相談にいらっしゃる方が増えています。
その中には、ダウンロードのみならず、アップロードの責任についても問われているというケースがあります。
では、どうしてダウンロードのみを行っていたはずの方が、アップロードの事実についても責任を問われることになるのでしょうか。 その理由はファイル共有ソフトの仕組みにあります。
ファイル共有ソフトの仕組みがいつの間にか違法アップロードに。
ファイル共有ソフトには様々な種類がありますが、大まかな仕組みは以下のとおりです。 (説明の便宜のため、ファイル共有ソフトをインストールした2台のパソコンをそれぞれパソコンA、パソコンBとします。)
①パソコンAの利用者が、ファイル共有ソフトを利用して動画等を検索
②パソコンAのファイル共有ソフトがパソコンBのファイル共有ソフトにアクセス
③パソコンAが検索したデータがパソコンBのファイル共有ソフト内に入っていた場合、パソコンAはパソコンBから同データをダウンロード
パソコンBの利用者はファイル共有ソフトをインストールしているだけで、アップロード操作を行っているわけではありませんが、パソコンAがダウンロードをする反面、自動的にアップロードを行うことになってしまいます。 これが、ファイル共有ソフトを利用しているだけで、自らが違法アップロードを行うことになってしまう要因です。
こうしたケースで自身が加害者となってしまった場合、状況を把握したうえでの対処が不可欠である一方、ファイル共有ソフトの仕組みが複雑であるため、自身がどのような事実でどのような法律に違反しているのかを把握するのは難しい部分もあるかと思います。
警察や著作権者から連絡がきたら弁護士にご相談下さい。
弊所にはこうした事件の実績が豊富な弁護士も在籍しておりますので、具体的な状況を整理して今後の対応をアドバイスさせていただくことが可能です。
「警察や著作権者から連絡がきたが、身に覚えがない。」、「ソフトを使ってはいたが、アップロードをした覚えはない」、「状況が正直よくわからない」等、お困りの場合はぜひ弊所にご相談にいただければと存じます。