弁護士も日々勉強
2019年03月04日
名古屋丸の内本部事務所 弁護士 渡邊 健司
名古屋丸の内本部事務所の渡邊健司です。
皆様の中には,弁護士は難しい司法試験に合格していて,その時点で法律実務について完成された知識や能力を持っていると思われるかも知れません。確かに,司法試験では基本的な法律について知識や理解,応用能力が問われますので,司法試験に合格した弁護士は専門家として皆様のご依頼に応えるだけの能力があると思います。
しかし,法律も永久に固定されているものではなく,日々問題点が修正され,改正されていきます。最近では,民法の大改正があり規定が大幅に変わりました。また,日々下されている裁判所の判決(判例)は,後の実務に影響を及ぼしますので,常にチェックしていなければなりませんし,私が携わる医療法務の分野では,厚生労働省の通知や会議録等も重要な情報となります。弁護士も資格を得たら終わりではなく,常に,よりよい業務ができるよう勉強を重ねているところです。
では,弁護士は,日常,どのようにして勉強をしているのでしょうか。
まず愛知県弁護士会では,研修制度が充実していますので,愛知県弁護士会での研修に参加することがあります。愛知県弁護士会の研修は最新の法令の改正や,判例の動向など実戦的なものが多く,すぐに業務に生かせる知識が得られます。
また,判例については,判例雑誌を読んでいます。当事務所では判例時報,判例タイムズを始め主要な法律家向け判例雑誌を購読しており,それらを読んで研究をしています。私自身は,医療関係の事案が多いこともあり,医療判例解説誌の判例は全て読んでデータベースを作成しています。
以上は各弁護士が行っている勉強方法の一例ですが,これらに加え,当事務所では名古屋丸の内本部事務所において,実務研究会と判例研究会を毎月開催しています。