法廷ってどんなところ?
2017年09月01日
名古屋丸の内本部事務所 弁護士 渡邊 健司
名古屋丸の内本部事務所の渡邊健司です。
民事裁判のご依頼をお引き受けした場合,通常,裁判所で行われる裁判期日には,私達代理人の弁護士のみが出席しています。
名古屋市内には名古屋地方裁判所,名古屋簡易裁判所,名古屋家庭裁判所などがあり,名古屋在住の方の事件はこれらの裁判所に提起されることが多いのですが,依頼者の方が毎回出廷するとなると大変ですし,民事裁判は書面のやりとりが主ですから,依頼者の方のお住まいがお近くであったとしても,出廷をお願いすることは通常ありません(裁判のやりとりを見てみたいという場合,出廷していただくことはもちろん可能です)。
ただし,裁判も終盤にさしかかり,依頼者の方や関係者のお話しを直接聞く手続(本人尋問,証人尋問)を行う場合には裁判所に来て頂く必要があります。
その際によく依頼者の方から,「法廷ってどんなところでしょうか?」と聞かれることがあります。確かに,毎日のように裁判所に行く弁護士と違い,一般の方は一度も裁判所に行ったことがない方がほとんどだと思います。どんなところか想像もつかないかもしれません。
本人尋問や証人尋問などを行う法廷は,よくテレビドラマなどで映っている法廷とほとんど同じですので,法廷シーンのあるドラマを見て頂くとイメージがつかめるかもしれません。左右に分かれて原告と被告の席があり,中央に証言台があります。奧に1段高くなっている裁判官席があり,手前には一般の方が傍聴できる傍聴席があります。
法廷の大きさは様々で,名古屋地方裁判所にも,大きな法廷もあれば小型のこじんまりとした法廷もあります。裁判所によっては窓がある法廷もあります。窓から光が差し込んでくると法廷にも少し明るい雰囲気が生まれるような気がします。
法廷には傍聴席があり,公開手続であれば傍聴も自由です。
名古屋地方裁判所や名古屋簡易裁判所等の期日も予約等不要で自由に傍聴することができますので,興味のある方は傍聴してみてはいかがでしょうか。