相続人同士で枝葉の部分に話が集中してしまい,遺産分割に向けての話し合いが一向に進まなかった事例
ご相談内容
旦那が亡くなり,遺産分割協議をしなければならないのですが,義理の母との話し合いが堂々巡りしてしまいます。
今後どのように話し合いを進めていけば良いですか。
解決事例
弁護士が代理人として相手方(依頼者の義理の母)との話し合いを行いました。
まず,被相続人の財産につき,全て明らかにするよう,相手方に求め,財産を明らかにしていただきました。その後,不動産の価値について,弊所で調査をし,財産を確定させました。
そして,依頼者から遺産分割に関する希望を改めて聞き取り,話し合いの方針を確定させました。
そして,法的観点から整理をして,相手方に丁寧に遺産分割協議案を提案したところ,相手方の納得を得て,遺産分割協議書の締結に至りました。
ポイント
相続財産の中に不動産があると,民法上の原則では,当該不動産については相続人間で共有という形です。
しかし,不動産につき,共有状態が続いてしまうと,当該不動産を管理処分したい相続人にとっては,必ずしも自由にできないため,不都合が生じてしまいます。
そこで遺産分割協議書の中において,不動産の所有名義人を一部の者にすることが考えられます。その場合,不動産の価値を適切に評価しなけれななりませんが,不動産の価値の評価方法は様々なものがあります。
どの方法で不動産を評価するのかということについても,弊所までご相談いただければと存じます。