兄弟が遺産分割に応じなかった事例4
ご相談内容
先日,母親が亡くなりました。相続人は私と,私の弟の二人です。
以前に父が亡くなった際,私は,父と長年連れ添った母の遺産を少しでも増やすため,相続放棄をしました。
しかし,母が亡くなった今は,私が正当に相続する権利があると考えています。しかしながら,弟は「一度相続放棄をしたのだから母の分の相続分もないはずだ」と主張し,私の相続分を否定しています。
解決事例
依頼者に相続分があるのは明らかでしたので,弟に相続に対する理解が誤っていることを伝えました。
弁護士が正しい知識を元に交渉をすることで,これまでの条件よりも有利な条件での遺産分割協議をすることができました。
また,お母さまの命日を前に遺産分割協議がまとまったので,お墓参りなどの命日に関わる行事できょうだいが顔を合わせることもできるようになりました。
ポイント
たとえお父様が亡くなられた際に相続放棄をしたとしても,お母さまが亡くなられた際にも相続放棄がなされたとはみなされません。
しかし,往々にして,相続問題は,これまでの経緯や,積み重なってきた不満から,誤った知識の下で紛争が生じてしまうことも多いです。
また,声の大きい相続人が主導することで,不当な条件での分割案の提案を受けてしまうこともあります。
弁護士にご相談をいただければ客観的な立場から,どのような条件が妥当なのか,相談者様にとって提示されている条件は,不当ではないかを判断することができます。
不当な条件での協議をしてしまう前に,是非弁護士までご相談ください。