兄弟が遺産分割に応じなかった事例2
ご相談内容
依頼者が相続財産をすべて相続する予定でおり,1人以外からは書面を取得していたが,1人から同意を得られなかった。どのように対応したらよいか。
解決事例
他の相続人からもらっていた書面が,自らが相続をしないというものであり,残った相続人で案分するというものであった。
そのため,まずは他の相続人から書面を取り直し,依頼者に相続分を譲渡させるとしたのちに,遺産分割調停の申し立てを行い,審判で相手方の相続分のみを現金で渡すことにより終結させた。
ポイント
他の相続人からもらっていた書面は司法書士に依頼して作成してもらったそうですが,今回のケースを想定しておらず,依頼者にとって不利益なものになっていました。
改めて弁護士に依頼していただき,理想的な解決ができたと考えています。また,相手方は遺産分割自体に応じていませんでしたが,調停を行い,審判を裁判所からもらうことにより,相手方の同意がなくとも手続きを進めることができるので,同様のケースの方は,ぜひとも弁護士にご相談ください。