依頼者の意向を踏まえて相続放棄をした事例
ご相談内容
父が死亡した後、父が個人からお金を借りていることが判明した。他にも借金があるかも知れない。
そこで,相続放棄を考えている。
ただ,父はお金を借りていた人にお世話になっていたため,返済したいという気持ちもある。
どうしたらよいか。
解決事例
まず,相続放棄をしました。
その上で,相談者の意向をふまえ,父がお金を借りていた個人に連絡をとりました。
父が死亡した以上借金の返済は求めないという話でしたが,相談者の気持ちから,一定額をお支払いしました。
ポイント
相続放棄をする前に債務を弁済してしまうと,相続放棄ができなくなることがあります。
今回はそれを避けるため,まず相続放棄を行い,その後,債権者に連絡を取りました。
借金がいくら存在するか明らかでない状況において,相続放棄をしつつ,相談者の意向にも配慮した解決となりました。