数次相続が発生し、多数の相続人にて遺産分割を行った事例
ご相談内容
兄が亡くなりました。兄は、兄の妻が亡くなったため、その相続人である兄と、亡妻の兄弟達で遺産分割協議を行っていました。亡妻の兄弟の内の1人が、遺産分割協議を拒否していたため、協議が進んでいませんでした。亡妻の遺産分割協議が未成立のまま、兄が亡くなってしまいました。兄の相続を含め、兄の亡妻の相続をどのようにしたらよいでしょうか。なお、兄の相続人は、兄夫婦には子がいなかったため、私たち兄弟姉妹、亡くなった兄弟姉妹の子(甥・姪)であり、10人程度となります。
解決事例
兄の相続人らの関係性が円満であったため、まずは、兄の遺産分割協議をその相続人らで行っていただきました。その内容として、兄が相続する亡妻の相続分を含め、代表者に兄の全財産を相続していただき、他の相続人には代償金を払うという内容にしていただきました。その後、亡妻の相続に関し、その代表者に、兄の兄弟に対する遺産分割調停を行っていただき、調停で、兄の亡妻の遺産分割も終了させることができました。
ポイント
数次相続(被相続人の遺産相続が開始したあと、「遺産分割協議」や「相続登記」を行わないうちに相続人の1人が死亡してしまい、次の遺産相続が開始されてしまうこと)の事例ですが、数次相続となる場合には、関係者も増え、手続も複雑化することがあります。適切な手続きを踏めば、解決に至る場合も多いですので、そのような場合には、弁護士等へのご相談をお勧めします。