慰謝料の請求を拒むことに成功した例
ご相談内容
依頼者の方は夫との不仲が原因で一度だけ不貞をしてしまったことがありましたが,金銭的に解決済みでした。ところが,夫は同じ相手や別の男性との不貞関係を疑うようになり,依頼者の方は耐えられなくなって別居することを決意しました。
養育費をきちんと請求した上で,慰謝料を請求されないためにはどうすればよいでしょうか。
解決事例
依頼者の方は親権者として,夫と子との面会を約束しました。そのうえで,不貞関係は認めず,男性2名についても後日請求させないように条件を提示していきました。
依頼者名義の共有財産である預金がそれなりにあったため,120万円ほどの解決金を支払いましたが,養育費とコロナの給付金などはきちんと支払ってもらう形の条件でまとまりました。
ポイント
不貞をされた側は,浮気・不倫(法律用語では、不貞行為といいます。)をした側とその相手に対して,慰謝料を請求することができます。どちらの相手に慰謝料を請求するかは,不貞をされた側が自由に選択することができます。
夫婦の間では不貞慰謝料を支払わないと約束したとしても,不貞をされた側が不貞相手に慰謝料を請求してその不貞相手が支払うことを認めてしまった場合,不貞をした側は不貞相手から求償を受ける(不貞慰謝料の負担を分担するように請求される)可能性もあります。
このケースでは,「不貞相手(とされる方)にも慰謝料請求しない」ことを離婚の条件として約束してもらい,依頼者の方は安心して新しい生活を始めることができました。
弁護士費用
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