離婚自体に争いはなく、慰謝料も含めて財産分与を行った事例
ご相談内容
Hさんは、夫から数年間にわたって暴言を受け続けてきました。特に、お酒が入ると暴言が止まらなくなり、真夜中まで恫喝的な言動が続くこともありました。そこで、Hさんが家を出て別居を開始し、離婚をしたいと相談にいらっしゃいました。
解決事例
夫に対し、離婚及び婚姻費用の分担を求める調停を申し立てました。離婚自体については激しい対立はありませんでしたが、財産分与の額をどのように定めるかが問題となりました。
夫は会社経営者でしたが、経営の状況は良好ではありませんでした。分与の対象になりそうな財産は多少の預貯金と、会社の株式、高額のローンが残った自宅の土地・建物でした。
会社の株式の価値をどのように判断するかが問題となりましたが、話合いの中で財産状況を詳細に検討した上で、暴言に対する慰謝料の趣旨も含んだ金額で清算することで合意しました。
ポイント
財産分与は、その後の生活の基礎として重大な意味を持つことがあります。しかし、財産分与の対象となる財産の範囲や、その財産の価値の評価方法について、争いになることがあります。
適切な財産分与を受けるためには、十分な資料を収集しなければなりません。ご自身だけでは限界がある場合も考えられますので、一度専門家にご相談されてみてはいかがでしょうか。
弁護士費用
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